帰任してから各地を訪れて:1 [東日本大震災]
震災直後の話とは別に昨年10月に現職に帰任してからのことを書く。
帰任したのは、基の会社の別部署。違和感を持ちつつもまぁなんとか仕事をこなしていた。
そこで気になったのが、岩手県大槌町のこと。
昨年3月11日の前後に、一昨年の年末年始に大槌町の仮設住宅の人たちがどう過ごしたかを取り上げた番組があり、それを見ていた。
・結婚して子どもを産み、その後離婚して帰郷しそこで、お子さんとお母さんをなくし、仮設住宅でお父さんと二人きりで暮らしている女性。
・震災で一人きりになり、仮設でも一人きりで、酒を頼りに暮らし、帰省した息子さんに「俺は、これで死ぬしかないだろう。」という男性。
・同じく仮設で一人きりで暮らし、仮設での集まりになど人の交わりにもあまり関心のないような女性。
・震災前は、人の面倒をよく見て料理も得意だったのが、仮設では料理ができなくなった女性。「逃げないでそのままで行ってしまった方が良かったかな。」とか「(生きていたって)役に立たないんだもの。」という。
気になって気になってしょうがなかった。
そこで、昨年帰任後11月、思い立って大槌に行くことにしたのだ。
もちろん、彼女彼らに会おうという気があって行ったわけではない。
ただただ、彼の地に行こうと思った。
そうこうするうちに、ツィッターで「大槌に行こうと思っています。」というツィートに対応して「ごあんないします。」という方がいらして、幸いにもご案内ただいた。
実際に訪問したことは、また後で書く。
けれども、気になる。
その番組(NHKのスペシャル)は、あれから何度も何度も見返している。
見る度に、どうにかならぬものかといつもいつもそう思う。
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