オール・ショスタコーヴィチ・プログラム [コンサート]
なんだか、陶然・・・。
ショスコーヴィチのシンフォニー5番。もともと、推進力を秘めた曲ではあるが、しかし、それがオーケストラによって、十分に表現されなければ意味がない。
今日の演奏は、曲の持つ推進力を十二分に感じることができたと思う。
第三楽章、冒頭の弦、後ろのプルトのプレイヤーに担当させたのは、おもしろかった。
どういう意図なのだろう。バンダ的な効果?ん~、わかりませぬ。
チェロコンチェルト。今ひとつ、ソリストの、パッションというか、集中力を感じることのできない演奏だったように思うが・・・。前回聞いたのは、今年の春の、ミッシャ・マイスキーの演奏。もちろん、そのときの演奏を覚えていて、それと比較して・・・、などと言うことはできる芸当ではなく、今日は何となく、「う~む。」という感じ。
もちろん、水準以上の演奏だったと思いますが。
しかし、今日の白眉は、一曲目の、チェンバーシンフォニーではなかったかと思う。
聴いていて、緊張感を強いる、きわめて集中力のある演奏。
もちろん、その「緊張感」は、ネガティブなものではない。終楽章、もともと、冗長なところがあるような気がしていたのが、それを感じさせずに、最後まで惹きつけてやまない。
そして、コンマスのソロ。
存在感のあるソロは、奇矯なようでいて、その音色から逃れることができない。
素晴らしい演奏。
マエストロのショスタコーヴィチは、数年前、シンフォニー7番11番(み~なさんのコメントにより修正)、忘れることのできない演奏会だったと思うが、今日の、チェンバーシンフォニーも記憶に残る演奏ではなかったか。
終演後、プレイヤーの方とちょっと立ち話など。
砂糖左党さん、ご心配おかけして申し訳無しです。実は、定期の予習を始めてから、すぐに、砂糖左党さんが夢に出てきました。「いや~、こんどの定期は大変なんだよ~。」と話してらしたのだが、おそらく、’Go to Kazan’を聴いて、「いやはや、大変そうですなぁ・・・。」と思ったのが原因と思われ。
今回の、マエストロ月間は、非常に充実したものとなりました。
皆様、お疲れさまでした。
こんにちは。はじめまして。
いつも楽しく読ませていただいております。
ほんと、都響はこの3年ほど充実した演奏を繰り広げていますね。
かつての黄金期が戻ってきている気がします。
ベルティーニさの急逝、フルネさんの引退は残念ですけれど。
さて、文中にデプリーストさんがかつてショスタコーヴィチの7番を演奏したと
記されていますが、レニングラードは演奏されてはいないのではないでしょうか。
これまで演奏したのは11番、10番、1番だと思います。
それとも私の知らないうちに、レニングラードやられてしまったのでしょうか?
だとすると、悔しい〜
by みーな (2006-09-19 02:54)
み~なさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
確かに、仰せの通り、11番でした。
あんなに、感動した覚えがあるのに、間違えてしまうとは・・・。
ご指摘ありがとうございます。
今年は、行くコンサート行くコンサート、ほとんどが良い演奏会で、とても嬉しい限りです。
残り三ヶ月も、楽しみなコンサートばかりです。
ありがとうございます。
by 酔仙亭響人 (2006-09-19 08:55)
無粋ですみません、どうも、この作曲家氏、まだ完全に理解する力を持っていません。じっくり聴けばいいのでしょうね。「森の歌」はそうでしたっけ?これは大好きなんですけど。
今度は感涙ですね、了解。
by okko (2006-09-19 10:39)
okkoさん、こんにちは。
まぁ、好き嫌いは人それぞれですから。
ブログにも書きましたが、私は、どちらかというと、東欧・旧ロシアの派手派手しい作曲家が好きみたいです。
根が単純ということでしょうか。
「森の歌」そうですそうです、ショスタコーヴィチです。
昨年10月、先日亡くなった、岩城宏之さんの指揮で聴きました。
by 酔仙亭響人 (2006-09-19 12:09)
先日コメントいただいた者です。(ちょいHN変えてます・・・)
ようやくお邪魔できました。乗り遅れコメントですみません・・・
私はこのショスタコプロ、行けなかったので興味深く読ませて頂きました。
いい演奏会だったのですね。プロコも良かったし、聞きたかったなあ・・・
今月の月刊都響のエッセイなんかもとても面白くて通勤のお供でした。
また次回の機会を楽しみに、コンサート通いしたいと思います・・・!
by mitviola (2006-09-24 21:06)
mitviolaさん、コメントありがとうございます。
オール・ショスタコ・プロ、良かったですよ。
来月でしたら、マエストロ・下野の、オール・サン=サーンス・プログラムが特にお勧めかもしれませんね。
マエストロ・梅田、マエストロ・小泉の定期演奏会も楽しみですが。
11月のインバル月間も楽しみです。
コメント、どうもありがとうございます。
by 酔仙亭響人 (2006-09-25 20:45)