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本読みの始まり [読書]

 本を好んで読むようになったのはいつからだったか。

 姉のために、両親が買った「少年少女世界文学全集」を、小学校低学年ぐらいから読むようになったのがはじめか・・・。

 当時、家は掘りごたつで(豆炭なんて知っている人は、少ないでしょうね)、掘りごたつにはまりこんで(もちろん上半身は外ですよ)、駄菓子屋から買ってきた、お菓子を食べながら本を読むのが至福のひとときでありました。

 まぁ、今とあまり変わらないか・・・・。

 「ロビンソンクルーソー」とか、「十五少年漂流記」とか「小公子」とか、色々読みました。

 で、少し、ませてきた頃に読んで、印象に残っているのが、以下の三部作。

仮題・中学殺人事件 (創元推理文庫)

仮題・中学殺人事件 (創元推理文庫)

  • 作者: 辻 真先
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2004/04/09
  • メディア: 文庫

盗作・高校殺人事件 (創元推理文庫)

盗作・高校殺人事件 (創元推理文庫)

  • 作者: 辻 真先
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2004/06/10
  • メディア: 文庫

改訂・受験殺人事件 (創元推理文庫)

改訂・受験殺人事件 (創元推理文庫)

  • 作者: 辻 真先
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2004/08/11
  • メディア: 文庫

 昨日、ご近所バーで、御常連の方と本の話しをしていて、ふと思い出したのが上記の三冊でした。

 可能キリコと牧薩次が主人公の、青春ミステリー。ユーモアあり、青春の哀感あり、なんとも印象に残っている作品です。

 当時は、朝日ソノラマという出版社の「ソノラマ文庫」の一シリーズとして出版されていました。その他にも、眉村卓とか、今考えるとかなりそうそうたる作者陣です。

 愛着がある証拠に、未だに、朝日ソノラマ版を持っています。

 あと、図書館で借りて読んだものの、何とも奇妙な読後感から、大学生になって復刻された折に買ったたのが、これ。

光車よ、まわれ! (fukkan.com)

光車よ、まわれ! (fukkan.com)

  • 作者: 天沢 退二郎
  • 出版社/メーカー: ブッキング
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 単行本

  

 ファンタジー系というのでしょうか、少年・少女が、同級生である「敵」と戦う話ではあるのですが、ディテールもストーリーも、子ども心ながら、何とも不思議な印象を受けたものです。


 長じて、丸谷才一や石川淳などを読み始めるわけですが、読書力というか読書の体力も落ち、今は専ら「中間小説」を読むばかり。

 というわけで、少し活を入れるつもりで、「やちまた」を読み始めたという次第。


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コメント 6

芙蓉

酔仙亭さま  

読書の秋...。
響人さんは、幼少期より、文学少年(青年)だったのですね?
掘り炬燵に入って、駄菓子を食べながら、至福のひととき...?
まあ!当時から、粋でいらっしゃること!
(笑・褒め殺しではございません。)
一連の「..殺人事件シリーズ」の本も、
これまたなかなかロマンもあって、面白そう..。

確かに、幼い頃から本を読む喜びを知ること、
とっても大切でしょうね。
のちの人格形成にも少なからず影響を与えるでしょうし、
想像力も豊かに。もちろん感性も磨かれて..。
実際に孤島に行って冒険など体験しなくても、
本を読むことによって
そのスリル、ワクワク・ドキドキ感をリアルに共感できますし、
本の中で、自由に、世界の国にだって旅行できますもの。
また豊富な情報、知識の会得も可能ですし、
それに何より、言葉(日本語)の大切さ、美しさを知る、
絶好の機会でしょう。

そう考えますと、
かくいう私は、まるで文学少女には程遠く、
ああ、悔やまれます...。
ページを捲るところか、テニスの白球ばかり追っていましたもの。
大学に入ってから少々活字に目覚め、
それから、必要性にかられて遅咲きの文学入門。
しかし、遅かった!....。悔恨。

でも、読書は好きですので、
これからも、一生細々とお付き合いしていくつもりです。

では、酔仙亭さま
難解な?「やちまた」の感想、楽しみにしていますね。
by 芙蓉 (2007-09-21 23:29) 

酔仙亭響人

 芙蓉さま、いつもいつもコメントありがとうございます。

 掘りごたつに、潜り込んで、駄菓子を食べながらの、本読み。
 粋というよりも何よりも、自制的な(と言うと、物言いのはいいです、本質的には、内気な)自分の、趣味であったのでしょうね。
 ですが、とても至福の時間でしたよ。

 「一連の『.殺人事件シリーズ』の本」も、エントリーにも書き書きましたが、恐らく著者の若書、とはいえ、なんといいましょうか。それこそ、青春の鬱屈というか、子供心にもそれが感じられて、未だに記憶に残っているのでしょう。
 先ほど、書棚から引っ張り出してきました。
 初版が、昭和50年ですって。ホントに、わはは、です。
 三作とも、繰り返しになりますが、私は、大好きな作品です。
 

 小説というのは、芙蓉さんおっしゃる取り、自分の経験しえな事いを教えてくれます。
 けれども、活字に触れるのに、遅いも早いも無いとお思います。

 とはいえ、自分が直面する、文学も哲学も、社会学も、色々なことには、ち~っとも何の力もないのだなぁ、などと思ったり。

 「やちまたは、ぜひ読み通したいなぁと思っております。

 いつもいつも、コメントありがとうございます。
 いつも、嬉しく思っております。
 取り急ぎ、御礼まで。
by 酔仙亭響人 (2007-09-22 01:04) 

酔仙亭響人

 追加です。
 小説とは、言い古さてはいますが、、自分の実人生とは別の生を代償させるものだといいます。

 それlが本当かどうかはわかりません。

 けれども、物語を読むということは、実人生とは別の生を生きるということとは別の意味をもたらしてくれるのかも知れないと思っています。

 無くもがなの、付け足しですが・・・。
by 酔仙亭響人 (2007-09-22 01:46) 

酔仙亭響人

 更に追伸です。
 芙蓉さん、「やちまた」お読みになったことあるのでしょうか?

 ふと何となく、そういう気がしまして。
by 酔仙亭響人 (2007-09-22 14:41) 

芙蓉

酔仙亭さま

お彼岸だというのに、墓参りもせず(できず)
心の中で手を合わせ...誠に親不孝者の私です。
この連休も仕事三昧、お盆も、お正月もない仕事?
いったいどんな??職種だというのでございましょう。。。
(やや、自虐的に..) 

というのは、冗談ですが、今日は仕事を早めに切り上げ、
千葉時代の友人と品川で食事を...。
あれこれ尽きぬ話題に楽しい時間は過ぎゆき、
夕刻、秋を感じながら、帰宅したのでした。

「やちまた」..もちろん私は、読んだことなどございませんが、
実は、本日会った彼女は、かなりの読書家。
彼女から、その本の名前だけは、その昔、聞いたことがございました。
井上靖からみで。
作者の足立氏の作品は、かなり読破しているようです。
当時、「底知れぬ、感動を覚えた....」とのこと。

う~ん、何という、偶然でしょうか!(笑)
by 芙蓉 (2007-09-23 00:21) 

酔仙亭響人

 芙蓉さま。
 日中は、残暑というには暑い日が続きますが、さすがに日が落ちると
一段落という感じがありますね。

 今日もお仕事ですか・・・。何ともはや・・・。
 私は、申し訳なくも、惰眠をむさぼっておりました。

 「やちまた」、まだ、第二章までですが、少しおもしろくなって参りました。

 芙蓉さんの励まし(?)で、何とか読み通そうかなぁと思っています。

 いつもいつも、コメントありがとうございます。
 明日も明後日もお仕事ですか?何とも、変な天気。くれぐれも、御自愛下さいませ。

 
by 酔仙亭響人 (2007-09-23 01:08) 

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