完全恋愛 [読書]
某作家の、覆面筆名での新作。
ご存知の方は、ご存知のこの筆名。
初めて、この作者の作品を読んだのは、12歳の時。
「仮題・中学殺人事件」(朝日ソノラマ)。
「青春の哀感漂う本格小説」とある。
「完全恋愛」まだ、未読ではあるが、作者の一連の「朝日ソノラマ」ンのシリーズは、本当に楽しみだった。
「仮題~」をはじめとして、すべて持っていると思う。
朝日ソノラマの「ソノラマ文庫」というのは、当時の少年少女向けの(どちらかというと少年向けに偏っていたかな)の、文庫本のシリーズ。
当該著者の作品は、田舎に住んでいた子供(ワタクシですね)にとっては何とも都会を感じさせ、新作が出るのを楽しみに待っていたものでありました。
それから幾星霜(大げさ)、著者が、この筆名で新作を書いたということはどういう事なのでしょう。
「完全恋愛」、読むのが楽しみです。
そういえば、式貴史の「カンタン刑」も復刻されていましたね。
いずれにせよ、「完全恋愛」の書評を読み、思わず、「仮題・中学殺人事件」を書棚から取り出してきました。
当時、もう今から30年以上前ですが、何を考え、同書を読んで何を感じ、何を考えたのだろうと、黄ばんだ小口や表紙を眺めながら、思いを致しております。
この本を初めて手に取ったときに、今のような自分になるなんて、もちろんだけれども、思っていなかったわけで、良い・悪いではなく、まぁ、いずれにしても、当時は、「おぼこ」だったのだなぁと。
まぁ、今ですら、「大人」になったかというと、はなはだ疑問ではありますがね。
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