めでたい! [読書]
祝! 「本屋大賞」 受賞!
昨日、twitterで授賞式の過程をちらちら眺めていたのだが、見事に受賞。
昨年読んだ本の中で、三本の指に入る作品だった。都合三回ほど読み返した。
ちょいとピンボケかもしれぬが。
三浦しをんの真骨頂は、ある意味で「職業小説」というか、ある職業なり(何でも屋・林業・そして今回は辞書編集者)を取材して、その取材での成果をあまりストレートに押し出すことことなく、自然に作品に反映させていることではないかと思う。
取材対象の特性(おもしろさ)を自分のものとして、かつ、読者に共感得られるように提示してくれるその筆力(文章表現やら、ストーリーの組み立て方などなど。
自身も、熱心な読者(BLの?笑)として、物語を読むことのおもしろさを心得ているのではないかと思う。
つまり、受け手(読者)に楽しんでもらいたいと言うことを、自身が(そりゃ、創作の苦しさはあるだろうけれども)よくわかっているからこその、作品のおもしろさではないかと思う。
これって、こ~ほ~の問題も同じだよなぁ、とおもう。
ともすれば、特殊な世界(辞書編集・林業・便利屋等々)の世界を、説明的に書くしか処理できないのかも知れないけれども、それだけに終わっていない、物語に仕立てることが、三浦しをんのおもしろさ、ではないかと思うのだな。
ともすれば、特殊な世界(辞書編集・林業・便利屋等々)の世界を、説明的に書くしか処理できないのかも知れないけれども、それだけに終わっていない、物語に仕立てることが、三浦しをんのおもしろさ、ではないかと思うのだな。
本屋大賞を取ったのは知っていたんですが・・・
以前の「天地明察」でコケたので
今年は、買おうかどうしようか、迷ってました。
響人さんのエントリ見て、読みたくなったので(笑)
買ってきました~♪
今から読みます~。
by nyanta (2012-04-15 19:12)
「天地明察」って、本屋大賞でしたっけ?
しか~し、「舟を編む」お勧めでございますよ。
是非、感想をお聞かせ下さい。
by 酔仙亭響人 (2012-04-18 22:02)
こんばんは。桜も終わりましたね。
身辺少し落ち着きましたので(心情的に)
かねてから、響人さんお勧めの「三浦しをん」さんのこの本、
読んでみようと思います。
桜の後は、いよいよ新緑が眩しい季節。
木々の生命に感謝して..。
週末は荒れ模様の天気、ご自愛くださいませ。
春本番!とはいえ、
何だか、いまひとつ、はっきりしないお天気ですね。
by 芙蓉 (2012-04-20 22:38)
芙蓉さん、こんにちは。
去年の桜は、身辺慌ただしく、またその姿を見かけても、見やる気持ちの余裕がありませんでした。
今年の桜は、心がけて見に行きましたが、見たりない気分で一杯です。
名残惜しくて。
三浦しをん、いわゆる「職業小説」の良い書き手だと思います。
「神去りなあなあ日常」(林業)、「仏価を得ず」(文楽?!)、「まほろ駅前多田便利軒」(便利屋が主人公ですが、これは職業小説とは違いますね)などなど。
「舟を編む」を読み終えましたら「限界集落株式会社」などもお勧めですよ。
なんだか、すっきりとした春の日がなかなか訪れませんね。
by 酔仙亭響人 (2012-04-21 01:21)