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めでたい! [読書]

 祝! 「本屋大賞」 受賞!

 昨日、twitterで授賞式の過程をちらちら眺めていたのだが、見事に受賞。

 昨年読んだ本の中で、三本の指に入る作品だった。都合三回ほど読み返した。

舟を編む

舟を編む

  • 作者: 三浦 しをん
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2011/09/17
  • メディア: 単行本

 

 

 ちょいとピンボケかもしれぬが。
 三浦しをんの真骨頂は、ある意味で「職業小説」というか、ある職業なり(何でも屋・林業・そして今回は辞書編集者)を取材して、その取材での成果をあまりストレートに押し出すことことなく、自然に作品に反映させていることではないかと思う。

 取材対象の特性(おもしろさ)を自分のものとして、かつ、読者に共感得られるように提示してくれるその筆力(文章表現やら、ストーリーの組み立て方などなど。
 自身も、熱心な読者(BLの?笑)として、物語を読むことのおもしろさを心得ているのではないかと思う。
 つまり、受け手(読者)に楽しんでもらいたいと言うことを、自身が(そりゃ、創作の苦しさはあるだろうけれども)よくわかっているからこその、作品のおもしろさではないかと思う。
 これって、こ~ほ~の問題も同じだよなぁ、とおもう。
 ともすれば、特殊な世界(辞書編集・林業・便利屋等々)の世界を、説明的に書くしか処理できないのかも知れないけれども、それだけに終わっていない、物語に仕立てることが、三浦しをんのおもしろさ、ではないかと思うのだな。

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コメント 4

nyanta

本屋大賞を取ったのは知っていたんですが・・・

以前の「天地明察」でコケたので
今年は、買おうかどうしようか、迷ってました。

響人さんのエントリ見て、読みたくなったので(笑)
買ってきました~♪

今から読みます~。


by nyanta (2012-04-15 19:12) 

酔仙亭響人

 「天地明察」って、本屋大賞でしたっけ?
 
 しか~し、「舟を編む」お勧めでございますよ。
 是非、感想をお聞かせ下さい。

 
by 酔仙亭響人 (2012-04-18 22:02) 

芙蓉

こんばんは。桜も終わりましたね。
身辺少し落ち着きましたので(心情的に)
かねてから、響人さんお勧めの「三浦しをん」さんのこの本、
読んでみようと思います。
桜の後は、いよいよ新緑が眩しい季節。
木々の生命に感謝して..。
週末は荒れ模様の天気、ご自愛くださいませ。
春本番!とはいえ、
何だか、いまひとつ、はっきりしないお天気ですね。
by 芙蓉 (2012-04-20 22:38) 

酔仙亭響人

 芙蓉さん、こんにちは。
 
 去年の桜は、身辺慌ただしく、またその姿を見かけても、見やる気持ちの余裕がありませんでした。
 今年の桜は、心がけて見に行きましたが、見たりない気分で一杯です。
 名残惜しくて。
 三浦しをん、いわゆる「職業小説」の良い書き手だと思います。
 「神去りなあなあ日常」(林業)、「仏価を得ず」(文楽?!)、「まほろ駅前多田便利軒」(便利屋が主人公ですが、これは職業小説とは違いますね)などなど。
 「舟を編む」を読み終えましたら「限界集落株式会社」などもお勧めですよ。
 
 なんだか、すっきりとした春の日がなかなか訪れませんね。
by 酔仙亭響人 (2012-04-21 01:21) 

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