マエストロ・大野。最終日。 [コンサート]
平日、都心から所沢というのは、酷ですなぁ。
まぁ、行けない旅程(大げさ)ではないので、ある程度余裕を持ってホールへ。
ここは、昨年同じ頃に、マエストロ・若杉の、マーラーを聴きに来て、都心を襲った地震ものかわ、演奏が続いたという、曰く付き(?)のホールでございますな。
モーツァルト・パリ。三日間とも安定した演奏だったのでは。弦の丁寧さが、三日間通して、印象に残りました。しかし、終楽章のテンポは、あれは、有り、なのですか?
ショスタコーヴィチ・ヴァイオリンコンチェルト第一番。ホールの違い、座る位置の違い(一階席と二階席)もありましたが、三日間とも、非常に感動しました。
初日(17日)は、ファースト・インプレッションと言うことで、非常に感動し、二日目は二楽章ちょっと違和感があり、三日目は一階席でソリストの表情含めて、色々と反芻しました。
三日間通じて、ソリストによる非常に生々しい、曲に対する希求に触れることができたような気がします。予習は、オイストラフの演奏を聴いていたのですが、一昨年聴いた別のソリストの演奏会とは、全く異なった、心に迫る演奏を聴くことができました。
音楽の表現とは、年齢でも、もちろん性別でもなく、自分のテクニックと、その時に演奏する作品の神髄に迫るモチベーションと、作品に対する理解などを、どれだけ、本番で表現できるかと言うことなのだなぁと、つくづく思った次第。
今回のソリスト、まだ十代でしたっけ?
今回のソリスト、一見線の細い印象を受けますが、どうして、音量と音楽から受ける印象が、異なるということが非常によく分かりました。
最終日は、モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハト・ムジークが加えられました。これは、これで、オケの弦の持つ美質を表す良い演奏だったと思いますが、どうせなら、三日間続けて同じプログラムでも良かったのではないかと。その方が、演奏終了も早くなったのですし。
主催が、ホールだったので、その辺、前の二回の演奏会と別の趣向を凝らしたかったのか・・・。
モーツァルトって、まだ、よくその良さが分からないのですが、今年になって、さすがに聴く機会は多く、なんとな~く、良さが分かりかけているかと・・・。
まぁ、まだまだですが。
火の鳥は、全曲版から抜粋して。
二回、全曲版演奏を聴いたのですが、とても堪能できました。
傷はもちろんありましたし、曲として、フクザツなので、なかなか、きちんと整理された演奏というのは聴くことができませんが、今回はとても楽しめました。
また、当楽団を振って欲しいなぁと、つくづく思います。
終演後、アイネ・クライネ・ナハト・ムジークのスコアにサインを頂きに楽屋口に行きましたが、プレイヤーの皆さん、それぞれ、お疲れのようでしたが、そこはかとなく、三日間の充実感を感じさせる表情だったように思います。
本当にお疲れさまでした。
ホールから家に帰るのも疲れましたが・・・。なんだかね・・・。
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