素晴らしきソリスト [コンサート]
昨日は、演奏会。
マリー・シェーファー 「マニトウ」
ん~。全くだめでした。いわゆる、同時代の作曲家による作品、否定するわけでもないし、数は多くないにせよ、演奏会にも行っている方だと思う。
聴いているその時には、何となく良いな、と思う曲であっても、二度三度聴きたいと思う曲は、ごくごくわずか。
もう、やめて~、という曲は結構ある。
「マニトウ」は、ちょっと勘弁というかんじでした。
いわゆる、プロフェッショナルといわれている人々(プレイヤー・作曲家・音楽学者・評論家)は、こういった曲をどう聴くのだろう。いわゆる現代音楽を聴くときに、決まって、頭を持ち上げる疑問である。
しかし・・・。
チャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトは良かった。
矢野玲子(りょうこ)。
初めて聴くソリスト。後で、地下鉄の駅でお会いしたプレイヤーの方に聴いたら、実質日本デビューだったみたい。
ということで、何となく不安な気持ちで聴き始めたのだが、いや、曲想にあった素晴らしい演奏であったと思う。多少の傷はものともせず、剛胆な響きを聴かせてくれた。
ぐいぐいと曲を推進させていく力、音楽に対する思いが伝わってくる。
終楽章で、ちょっと、ひやっとする箇所があった(ような気がする)が、そのようなことは、みじんも気にならない。
お客さんの拍手も盛大で、カーテンコールもいつもより多かったように思う。
また聴いてみたいソリストである。
単に、色香に惑わされたのではないか?という御思料もあろうかと存じますが、定期演奏会の席からは、最近とみに、視力の落ちた私には、ソリストの容貌はつぶさにはわかりかねます。
まぁ、美人だったとは思いましたけどね。
道理で、汗ふきおじさんが久しぶりに来てたわけだと納得もしたし。
メインの、ルトスワフスキ。指揮者というのは、こういう曲も暗譜してしまうのですか?マエストロ・小泉。
素晴らしい演奏であった。ルトスワフスキの曲も、いわゆる現代音楽に分類されるのだろうけれど、聴いていて非常に興味深い曲であり、また、演奏も素晴らしかった。
是非、また聴いてみたい。
金管・木管・打楽器群が、素晴らしい。
誠に以て、ブラボーである。
これにて、今月の「ややこしや月間」(現代の音楽やちょっと曲の構造がややこしい曲が多かったので、個人的に今月は「ややこしや月間」としていた)も終了。
正直、音楽聴くのやめてしまおうかという、気持ちになったこともあったけれど、やはり、音楽を聴くというのは、非常に楽しい至福の時である。
来月の、インバル月間、非常に楽しみ。
最寄り駅で、先日、ご近所バーライブで素晴らしい演奏を聴かせてくれたプレイヤーの方とばったり会う。
演奏会のこと、インバルのことなどお話させてもらう。
ご近所バーライブは、来年2月頃を予定しているとのこと。これもまた、楽しみである。
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