ファリャ [読書]
三浦しをん、読了。
ん~、何とも、表現しにくいが。
モチーフとしては、興味深い内容であったが、個人的には、少し受け容れがたい内容であったか。
いわゆる「多情仏心」な、大学教授の周囲にいる人々のモノローグ(?)によって構成されているのだが、後半少し、全体とのトーンとは、異なる印象を受け、全体として、違和感があるのかもしれない。
とはいえ、この作家は、目を離せない、という印象がある。
引き続き、以下読了。
これまた、「多情仏心」(なのかなぁ・・・)な、裁判官を主人公(でいいのか?)とした作品。
延々と、自分と関係した女性への書簡が綴られるという、作品。
正直、読むという労多くして・・・、という印象か。
タイトルは、ファリャの「スペインの七つの歌」にある、子守歌「ナナ」から。
読み終わって、どっと疲れました。
ファリャ、好きな作曲家の一人です。「三角帽子」「恋は魔術師」など、人口に膾炙している曲は多くはありませんが。
チャイコフスキーなどのロシア系の作曲家とか、ファリャやシャブリエのような、スペイン系の作曲家とか、いわゆるクラシック音楽の中核である、イタリア・ドイツとは違う、いわゆる辺境の国(といってはなんですが)、の作曲家そして、その作品が好きなのかも知れません。
なんだか、気分がふさがるような作品を立て続けに読み終わったので、なんだか、気鬱ですなぁ。
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