実感信仰なんて捨てちまえ:「戦争紀行」 [読書]
先のエントリーにて、とりあえず、読了した本はあるものの、積ん読本は、まだまだある。
まだまだあるどころか、数十冊はあるかも知れない。
とはいえ、読みたい本二冊を先行して。
ご近所バーの方から、教えていただいた本。
これは、おもしろい!
前のエントリーにも書いたかも知れないけれども、「現代詩」と「現代のオンガク」と似てるところがあるかも知れない。
「裸の王様」に対して、誰が「違うよ~」と言うことができるか。
つまらぬ、「詩」(音楽)に対して、誰かが「これ、つまらないでしょ?」という機会がないとね。
私も、様々な音楽を聴くことが大事だと、自分に言い聞かせて、色々な音楽を聴いてきたけれども、はてさて。
しかつめらしく、「現代のオンガク」を聴くことが、果たしてどうなのか・・・。
で、もっと、大事な本の話。
戦争紀行―ためつすがめつ一兵士が見た日中戦争の実体 1940→1943
- 作者: 杉山 市平
- 出版社/メーカー: いりす
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
杉山市平著「戦争紀行」、ようやく、本日書店で受け取りました。
「序」から、第一章の本の20ページほどですが、読みましたが、おもしろい。
学生時代のエピソードですから、おもしろおかしいのは、ある意味、お約束なのかも知れませんが。若い頃の、羽目をはずした話というのは、おもしろいものです。
京都での学生時代の、種種相が、何ともユーモラスで、おもしろい。
勿論、読み進めていくうちに、従軍時代の経験が語られるのであろうが。
ある意味、森見登美彦的な世界か。いや、違うだろうが・・・。
著者のご関係者は、「後記」が素晴らしいとのこと。
確かに。
権力を持つものは、普通の人々を、言葉一つで普通の国民を戦場に赴かせることができる。
しかし、その「現場」では、例えば、敵からの銃弾で腕を打ち抜かれ、銃剣で(まぁ、今ではそういうことはないだろうが)太腿を切り裂かれ・・・。
そういったことを、私は、経験したことはない。
つまり、実感したことはない。
しかし、そのようなことについて、リアリティを伴わないかも知れなけれども、想像することはできる。
アベちゃんとかは、絶対に、戦場に行くことはないだろうから、そんなこと、考えないんだろうね。
それに、普通の人々も、もしかしたら、そうかも知れない。
自分の身体が、銃弾で打ち抜かれることとかね。
安全・安心な社会は、必要かも知れない。でも、逆に、そういう社会が、上述したような想像力を奪っているのかも知れない。
勿論、私は、安全・安心な社会が何より大事だと思うものではあるけれども。
戦争は経験は出来ませんが、
知識として頭の中に入れておきたいものです。
by たいへー (2007-09-02 11:16)
たいへーさん、ご無沙汰です。
コメント・niceありがとうございます。
戦争、経験するようなことにならないよう、願いたいものです。
あくまでも、知識としてだけ・・・、ですね。
by 酔仙亭響人 (2007-09-02 15:09)