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実感信仰なんて捨てちまえ:「戦争紀行」 [読書]

 先のエントリーにて、とりあえず、読了した本はあるものの、積ん読本は、まだまだある。

 まだまだあるどころか、数十冊はあるかも知れない。

 とはいえ、読みたい本二冊を先行して。


 ご近所バーの方から、教えていただいた本。

夜露死苦現代詩

夜露死苦現代詩

  • 作者: 都築 響一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/08/30
  • メディア: 単行本
 
 これは、おもしろい!
 前のエントリーにも書いたかも知れないけれども、「現代詩」と「現代のオンガク」と似てるところがあるかも知れない。
 「裸の王様」に対して、誰が「違うよ~」と言うことができるか。
 つまらぬ、「詩」(音楽)に対して、誰かが「これ、つまらないでしょ?」という機会がないとね。
 私も、様々な音楽を聴くことが大事だと、自分に言い聞かせて、色々な音楽を聴いてきたけれども、はてさて。
 しかつめらしく、「現代のオンガク」を聴くことが、果たしてどうなのか・・・。
 で、もっと、大事な本の話。
 
戦争紀行―ためつすがめつ一兵士が見た日中戦争の実体 1940→1943

戦争紀行―ためつすがめつ一兵士が見た日中戦争の実体 1940→1943

  • 作者: 杉山 市平
  • 出版社/メーカー: いりす
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 単行本
 杉山市平著「戦争紀行」、ようやく、本日書店で受け取りました。
 「序」から、第一章の本の20ページほどですが、読みましたが、おもしろい。
 学生時代のエピソードですから、おもしろおかしいのは、ある意味、お約束なのかも知れませんが。若い頃の、羽目をはずした話というのは、おもしろいものです。
 京都での学生時代の、種種相が、何ともユーモラスで、おもしろい。
 勿論、読み進めていくうちに、従軍時代の経験が語られるのであろうが。
 ある意味、森見登美彦的な世界か。いや、違うだろうが・・・。

 著者のご関係者は、「後記」が素晴らしいとのこと。
 確かに。

 権力を持つものは、普通の人々を、言葉一つで普通の国民を戦場に赴かせることができる。
 しかし、その「現場」では、例えば、敵からの銃弾で腕を打ち抜かれ、銃剣で(まぁ、今ではそういうことはないだろうが)太腿を切り裂かれ・・・。
 そういったことを、私は、経験したことはない。
 つまり、実感したことはない。
 しかし、そのようなことについて、リアリティを伴わないかも知れなけれども、想像することはできる。
 アベちゃんとかは、絶対に、戦場に行くことはないだろうから、そんなこと、考えないんだろうね。 
 それに、普通の人々も、もしかしたら、そうかも知れない。
 自分の身体が、銃弾で打ち抜かれることとかね。
 安全・安心な社会は、必要かも知れない。でも、逆に、そういう社会が、上述したような想像力を奪っているのかも知れない。
 勿論、私は、安全・安心な社会が何より大事だと思うものではあるけれども。


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たいへー

戦争は経験は出来ませんが、
知識として頭の中に入れておきたいものです。
by たいへー (2007-09-02 11:16) 

酔仙亭響人

 たいへーさん、ご無沙汰です。
 コメント・niceありがとうございます。

 戦争、経験するようなことにならないよう、願いたいものです。

 あくまでも、知識としてだけ・・・、ですね。
by 酔仙亭響人 (2007-09-02 15:09) 

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