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客あしらい [雑記]

 昨日は、久しぶりに10時頃に仕事を退ける。

 昨日はお知り合いと、ご近所で飲んで、二次会に。

 客商売における「客あしらい」の話など。

 うそうそ。

 ブルックナーとマーラーの話をしておりました。

 それから、お知り合いのお仕事と私の仕事の接点の話題など。

 結局、帰ったのは4時近く。いいのか?

 今日は、通常通り出社。

 仕事のアウトプットに対する反応が遅いなぁ…などと、思いつつ、まぁ、しょうがないかと。

 昼休み、私用のPCでスコアの注文など。

 夕方は、連絡会議など。「お祭り」のスケジュールがわからず、どよ~んという感じではある。

 結局、いつもより早めに仕事を納めて、初めてのご近所の居酒屋へ。

 店は、まぁ、微妙ですなぁ…。

 その後、その居酒屋のそばのバーへ。

 これもまた微妙ではあるけれども、もしかしたら、良いかも。

 ご主人とその奥さんと、共通して知っているご近所の店の話など。

 「やっぱり、お客様のあしらい、というと失礼ですが、大事ですねぇ。」と、ご主人独りごちる。

 そういえば…。


 今の職場の仕事柄、色々と飲食店に行くことが多い。

 役得役得。へっへっへっ。

 まぁ、別に食べさせて頂くことはないのですが。

 ただ、たまさか私が良い店だなぁと思っているところにお邪魔して、お話を聞くと共通して出てくるのが、「商売している時には、ただただ、お客様が心地よく過ごしてもらうことを考えている。」ということ。

 「おいしさというのは、いくらでも、どうにでもなります。それに、お客様によって、お好みの味ということもございますし。では、何に心を砕くかというと、お客様が、手前どもの店でお過ごし頂く間、どれだけご気分良く過ごして頂けるかということ、それに尽きます。味など、どうとでもなります。ただ、お客様がご気分良く過ごして頂けるかということは、それこそ、手前どもの心構えに幾分なりとも隙がございますと、台無しになってしまいます。お客様を、どのように、おもてなしするか、それが手前どもの料理の味を決めるといっても、過言ではございません。」

 とある、鮨屋の主人の話。

 それから、これまた、とある銀座のバーのご主人の話。

 「私の店では、オムレツを出しております。本当は、バーというのは純粋に酒を楽しんで欲しいのですが、とある偶然でオムレツをお出ししたところ、それがある意味で評判になってしまいまして…。それから、オムレツをご所望になるお客様が多くなりまして。それで、厨房というほどたいした広さではないのですが、大改造して、レンジフードを入れ替えました。それこそ、自分が吸い取られてしまうかというくらいの風量です。そのようなことをしたのも、オムレツを焼く匂い、もしかしたら、お客様によっては「臭い」かもしれませんが、まぁ、それだけは、バーカウンターに流れるのは嫌だなぁと思いまして。オムレツの利益など、多寡がしれています。厨房の大改造の元を取れるとは思っていませんが、まぁ、それでもよろしいかと。」

 さらに、今時(失礼!)オーセンティックなバーをやっている、まだ若いオーナーバーテンダーの話。

 「お客さんとは、仲良くなりますよ。飲みにいったりしますし。でも、結局は、お客さんはお客さんなんです。友達ではないんですよ。その辺を、取り違えないようにしないと思っています。そういうこと意識しなくても、お客さんは気にしないと思うけど、結局、気をつけないと自分がなれあっちゃうんですよ。そういうなれ合いが、他のお客さんにも伝わるんですよね。だから、表面的とはいわないけれども、常連のお客さんとは仲良くしているけど、気をつけてます。それに、常連のお客さんといっても、店だけの付き合いの人の方が多いですし。店の中での接し方とかも、結構気を遣います。趣味とかも違いますし、自分の趣味は、店では封印してます。」

 ちなみに、彼の趣味は、御能鑑賞。思わず、こっちの世界に引きずり込もうかと思いましたが、とどまりました@自制。

 何とも、皆さんに対して、頭が下がる思いがします。

 素人に毛が生えたようなのが、ご商売している一方で、それこそ自制しつつ商売している人の姿を見ると、自分も、「昼行灯」ではいかんなぁと思った次第。

 まぁ、「お祭り」も終わりが見えてきて、週末も仕事ですが、なんとか本分を果たさないといけませんね。

 


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こーほーうーまん

 掛け値なしに、面白いエントリーでした!
 
 明日・明後日のプレスイベントで、泊まり込みしていますが、ついつい酔仙亭さんのブログをのぞいて、のけぞって笑ってしまい、そして、考え込んでしまいました。
 「味なんてどうにでもできるんです。それよりも、お客様にどう過ごして頂くか。」
 なんだか、明日からの仕事の示唆になります。
 明日も明後日もお仕事なのでしょうか?
 ベトヴェン(のだめ風?)は、いらっしゃれないのでしょうか?
 私は、仕事で行けませんが。
 
 「お客様にどう喜んで頂くか」というのは、例えば、コンスーマー・プロダクツの場合、なかなか接点がないので難しいのでしょうが、私のような、顧客接点がある会社の場合は、かなり重要になるのだなぁと思いながら、エントリーを読みました。
 はっきり言って、性能というか機能はそれほど差がないですし、コンスーマーの皆様は、開発側が一生懸命開発した商品の他社との差別性には、あまり気がついては頂けませんし。
 となると、顧客接点での、それこそ「客あしらい」が重要になってきますよね?
 はぁ~、明日がんばらねば、です。

 コミュニケーションパッケージの件では、アドヴァイスありがとうございました。
 確かにおっしゃるとおりでした。
 
 明日を控えて、ちょっとアイドルタイムができて、長いコメントになってしまいました。
 くれぐれも、お身体にお気をつけて、ご活躍ください。
by こーほーうーまん (2009-11-28 01:29) 

酔仙亭響人

 こーほーうーまん様、コメントありがとうございます。

 プレスイベント、いいですねぇ…、華やかで。
 ご成功を、お祈り申し上げております。

 コミュニケーション・パッケージの件は、お気になさらず。
 
 本日も仕事で、明日も朝一で仕事です。
 さて、明日のコンサートはどうなりますことやら。

 確かに、おっしゃるとおり、今のように同一ジャンルで似たような(失敬)商品が市場に出回っている時代、コンシューマー向けの製品は、顧客との接点で製品の「性能」以外の、「以外」というか製品に付帯するサービスがどれだけ顧客を引きつけるかということが重要になるのでしょうね。
 
 本日は、新しくエントリーを立てるエネルギーもなく、取り急ぎ、コーホーウーマン様、御礼まで。
 
by 酔仙亭響人 (2009-11-29 01:21) 

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