ショスタコーヴィチ・ヴァイオリンコンチェルト [コンサート]
一昨日のエントリー、嘘でしたね。中一日おいて、今日からコンサート三連続なのでありました。
今日、コンサート行こうかどうか、迷ったのですが(なんか、気分的にあんまりその気にならなくて)、出かけました。
まず、銀座に出かけて、時計を修理に出して、それから食事してホールへ。
どうやら、今日は、全席売り切れのようです。
マエストロ大野和士とVn.庄司沙矢香の共演ということで、チケットの売れ行きも好調なのでしょう。
一曲目。モーツァルトのシンフォニー31番「パリ」。ん~、なんかなぁ・・・。特に、第三楽章のテンポの速さには、ちょいとついて行けません。とはいえ、これは、マエストロの趣味・解釈の問題で、否はありません。が、私の趣味ではございませんでした。
二曲目。ショスタコーヴィチのヴァイオリンコンチェルト第一番。一昨年、聴いたのでしたね。
いやはや、非常に素晴らしい演奏でした。
下手なビジネス書に、相手に話を聞いて欲しいときには、敢えて声のボリュームを落として、云々というこざかしいテクニックが書かれていたりしますが、何となく、そんなことを思い起こさせます。
むろん、ネガティブな意味ではなく。
声高に語るのではなく、そのテクニックを以て、十二分な説得力を聴く人に訴える、そんな演奏だったと思います。
ともすれば、聴く人に「あざとさ」を感じさせかねないところが垣間見えつつも、そこを踏みとどまるところが、すごい。
一種、凄みを持った演奏でした。
休憩は、如例。
今回の演奏会のシリーズ、コンチェルトとメインの「火の鳥」が聴きに来る人のお目当てなんでしょうね。
ストラヴィンスキー「火の鳥」(1910年・全曲版)。
こういう、ややこしい曲を、きちんと聴かせるところが、当楽団の美質だと思います。
こういう曲とか、マーラーとか、とっちらかったら、とっちらかって、収集つかなくなるものですが、そこを踏みとどまってきちんと聴かせてくれる。
もちろん、マエストロの力量もあるのでしょうが、オケに力がなければ、それを実現することはかなわない。間然することのない(とは、私がよく使う表現ですが)、演奏だったと思います。
最初から最後まで、危なげのない演奏。危なげないどころか、ず~っと、聴き惚れてしまいました。
途中途中の、各パートのソロも、トゥッティも、いずれも素晴らしい!
オケを聴くことの醍醐味を堪能することができました。
しかし、最初のモーツァルトなんだったんだろ?
まぁ、それはいいとして、「火の鳥」、聴き応えありました。
終演後、砂糖左党さん始め、プレイヤーの方にお会いしましたがほんとに、お疲れさまです。
明日も明後日も、聴きに行きますのでよろしくお願いします。
堪能したぁ~。
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